3Dプリンターの素材は、作りたいものによって選ぶものが変わります。 強度が要るのか、屋外で使うのか、柔らかさが必要なのか。 ここでは主要な5種類について、特徴と使いどころをまとめました。
各素材の相場は、当サイトが毎日観測している価格から算出しています。 推定値ではなく、実際に販売されている商品の実測です。
扱いやすさで選ぶならこれ
もっとも普及している素材です。低い温度で印刷でき、反りが出にくく、臭いもほとんどありません。造形の精度も出しやすいので、最初の1本として選ばれることが多い素材です。
フィギュア、模型、試作品、室内で使う小物。見た目を重視するものに向いています。色とバリエーションが豊富で、シルク調やマット調といった質感の選択肢も多くあります。
弱点は熱と衝撃です。夏の車内に置くと変形します。落とすと割れやすく、力のかかる部品には向きません。
1kgあたりの単価・2026年10月13日時点。中央値は、半数がこれより安く、半数が高い値です
→ PLAの商品一覧を見る熱に強く、削って仕上げられる
レゴブロックなどに使われている工業用の樹脂です。PLAより熱に強く、粘りがあって割れにくい。表面を削ったり、アセトンで磨いたりといった後加工ができます。
車載用の部品、モーター周りなど熱がかかる場所、塗装して仕上げるもの。
印刷は難しい部類に入ります。冷えると縮むため反りやすく、途中で剥がれることがあります。囲いのあるプリンターが望ましく、印刷中は独特の臭いが出るので換気が必要です。
1kgあたりの単価・2026年10月13日時点
→ ABSの商品一覧を見る丈夫で、そこそこ扱いやすい
ペットボトルと同じ系統の素材です。PLAより丈夫で熱に強く、ABSより反りにくい。両者の中間にあたる性質を持っています。
工具、治具、日用品、屋外でもある程度使えるもの。実用部品を作るならまず候補になります。
糸引きが出やすいのが弱点で、印刷後に細い糸が残ることがあります。透明・半透明の商品も多く、光を通す造形に使えます。
1kgあたりの単価・2026年10月13日時点
→ PETGの商品一覧を見るゴムのように曲がる
柔軟性のある素材です。押すと凹み、曲げても折れません。硬さには段階があり、商品によってかなり違います。
スマホケース、パッキン、タイヤ、滑り止め。曲がることそのものが必要な用途に使います。
印刷の難易度は高めです。柔らかいため送り出しでつまずきやすく、かなり遅い速度で印刷する必要があります。ダイレクトドライブ方式のプリンターが向いています。
1kgあたりの単価・2026年10月13日時点
→ TPUの商品一覧を見る光造形プリンター用。細かさが違う
フィラメントとは別の方式で、液体を紫外線で硬化させて造形します。積層の跡がほとんど見えず、細部の再現度はフィラメント方式と比べものになりません。
フィギュア、ミニチュア、歯科用の模型、精密な原型。
扱いには注意が要ります。硬化前のレジンは皮膚に触れると刺激があり、手袋が必要です。臭いも強いため換気が要ります。印刷後は洗浄と二次硬化の工程があり、フィラメントより手間がかかります。
1kgあたりの単価・2026年10月13日時点
→ レジンの商品一覧を見るまず作るものから考えます。見た目重視ならPLA、実用部品ならPETG、 熱がかかるならABS、曲がる必要があるならTPU。 細かい造形が要るならレジンと光造形プリンターです。
迷ったらPETGが無難です。PLAより丈夫で、ABSより印刷しやすい。 相場も安定しています。